一口に資格と言っても、国家資格、公的資格、民間資格など様々な種類があります。
職業によっては特定の資格を取得していなければ就職することが出来ないなんてこともありますので、自分が目指す業界に必要な資格はどの分類に属するものなのか前もって知っておくようにしましょう。
国家資格が存在する職種については国の法律に基づいて定められた資格なので当然国家資格を第一に取得するのがいいです。
動物看護師にも資格はもちろん存在しますが、果たして国家資格にも対応しているのでしょうか？
このページでは動物看護師の国家資格の現状についてまとめておりますので、良かったらぜひ参考にしてみてください。
現在国家資格化はされていない
本題の動物看護士の国家資格についてですが、2019年の時点では動物看護士に国家資格は存在しません。
似たような職業の看護師(人に対する)には国家資格がありますので、意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、法律の観点から考えると現状国家資格に該当するものと認められてないというのが大きな理由になります。
そもそも、ペットに関する国家資格が存在するのは「獣医師」のみで、人気の高いトリマーやドッグトレーナーといった資格にも国家資格は存在しません。
ただ、近年ペットに対する価値観は以前より大きく変化してきていることもあり、動物看護士の国家資格化を待望する方々も増えてきております。
実際に日本動物看護職協会という団体が国会に要請をたりしているので、国家資格化に向けての活動も徐々に動いてきているようです。
2023年に待望の国家資格化！
長年多くの団体が動物看護師の国家資格化を目指して活動し続けていましたが、遂に2019年の6月21日に「愛玩動物看護師法」という法律が国会で成立され、待望の国家資格化が決まることになりました。
こちらの法案は日本動物衛生看護師協会（JAHTA）という団体が後押しした影響もありようやく可決されたもので、長年国家資格化を望んでいた方にとっては大変喜ばしい出来事だったことでしょう。
ただ、法律が決まったからといってすぐに国家資格化されるわけではなく、早くても2023年以降でないと国家資格を手元に取得することは出来ないみたいです。
また、国家資格である以上国家試験を受けて必ず合格しなければならないので、取得を目指される方は国家試験のことを念頭に置くようにしておきましょう。
2023年までは民間資格を
正式に国家資格化が決まったので、これから動物看護師を目指す方は国家資格の取得が大前提になるのは間違いないかと思います。
ただ、早くても2023年にならないと取得を目指せないので、それまでに動物看護師として働きたい方はどうすればいいのでしょうか？
現時点で動物看護師には民間資格しか存在しないので、働きたいと思えば資格なしでも働くことは可能です。
ただ、専門学校に通っていない人などは知識や技術を証明する術もないので、よほどの人脈がない限り動物看護士になることは難しいです。
それでは専門学校に通う余裕がない方はどうすればいいのかと言うと、やはり民間資格を取得するのが良いでしょう。
民間資格とは、専門性のある民間団体や企業が認定する資格のことで、所持している人と所持していない人では就職にも大きな差が生まれます。
国家資格ほどの効力はありませんが、民間資格でも十分知識を有していることを証明できる材料になりますので、間違いなく取得しておいたほうが良いです。
実際に動物看護士を募集している会社の求人票を見てみると、ほとんどの会社が民家資格を持っている人や専門学校を卒業している人を求めていることが分かります。
先ほども述べたように民間資格は団体や企業が認定しているものなので、会社の違うA社、B社、C社がそれぞれ独自で資格を認定して発行している場合は、民間資格の数は同じ職種のものでも3種類となります。
動物看護士は人気の高い職種なので様々な会社が認定しており、民間資格の数も結構な種類存在します。
もちろん全ての資格を取る必要はないので、会社の実績や学習の質、料金や学習期間などを考慮して、
一番自分に合った民間資格を取得するのがいいでしょう。
どの会社の資格を取得すればいいのか分からないという方は下記を参考にしてみてください
まとめ
自分が動物看護師になった時は何年も前のことなので、その時は国家資格化されるのはまだまだ先のことだろうと思っていました。
しかし、時は経て遂に動物看護師にも国家資格が誕生することになりました。
実用されるのは早くても2023年とまだ少し先の話になりますが、国家資格化されたことで職業の地位も見直されさらにニーズが高まるのではないでしょうか。
逆に言えば、今動物看護師を目指される方は国家資格化される前の貴重な人たちなので、需要が高まる前に一度目指してみてはいかがでしょうか。
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