動物看護師とトリマーどっちを選ぶべき?

 

空前のペットブームを巻き起こした平成でしたが、令和になった今でもペットの人気は衰えません。

 

ペットを飼っている世帯は実に3世帯に1世帯とも言われており、「ペット=家族」という認識は誰にでも浸透していることでしょう。

 

ペット人気の加熱に伴い、動物に関する職業の需要も増えつつあります。

中でも1位、2位を争うほど人気の動物看護師トリマーは老若男女問わず、目指される方が多いです。

 

私は現在動物看護師として働いていますが、ペット職に就こうと考えた時は動物看護師とトリマーどちらになろうか結構悩んでいました。

医療に関する興味も高かったので最終的には動物看護師の道を選びましたが、皆さんの中にもこの2つの職業でどちらを目指そうか迷われている方も多いのではないでしょうか。

 

このページでは仕事を選ぶ上で重要な項目を考えて動物看護師とトリマーの比較をまとめてみましたので、悩まれている方は是非参考にしてみてください。

 

就職のしやすさ

 

どんなに憧れの職業に就きたくても、就職が難しかったらある程度の妥協も考えなければなりません。

 

ペット業界のお仕事は獣医師が最も高難易度で限られた人しかなることはできないレベルですが、その他の職種であればある程度の努力をすれば目指すことはできます。

 

もちろんその中でも難易度の差はありますが、動物看護師とトリマーを比べた場合、トリマーの方が就職難易度はやや高めです。

その理由としてはトリマー単なる知識に加えて実技の能力も求められるからです。

 

トリマーの実技はいわゆるトリミングと呼ばれる技術で、ハサミの使い方を始め、毛並みの整え方やブラッシング、シャンプーの手入れや歯磨きなどの技術が必要になります。

 

さらには仕上がりのイメージが出来てお客さんの要望にしっかりと応えられる力も求められます。

動物看護師にも保定や薬の投与などの実技要素はありますが、トリマーほど繊細な技術は求められません。

 

実際に通信講座などの学習期間を見ても、動物看護師は4~6ヶ月前後なのに対して、トリマーは8~10ヶ月前後と倍近い学習量が設定されています。

 

給料

 

給料はそこまで大きな差はなく会社によって差は出てくるので一概には言えませんが、動物看護師のが若干高い傾向にあります。

やはり医療という面である程度の安定感があるためでしょう。

 

ただ、正直なところお世辞にも動物看護師の給料も高いとは言えなく、一般企業の水準から考えれば平均より下回ります。

 

実際の数字としては初任給の計算でトリマーが月給16~18万、動物看護師が月給18~20万辺りが目安となります。

両者とも会社によっては資格手当が存在するので、少しでも給料を上げたいのであれば資格取得はマストでしょう。

 

仕事の大変さ

 

こちらも勤めている会社により違いはありますが、動物看護師として働いている私から見てもトリマーの方が仕事は大変だと思います。

 

両者とも立ち作業が多く疲労感は溜まりやすいですが、トリマーは更にカッティング中に姿勢を変えることが多いので腰に負担が掛かりやすく、また施術中にペットも暴れて爪を立てられたり噛みつかれたり身体的なダメージが大きいです。

 

また、シャンプーの影響で肌荒れが起きたりするので、身体的に負担が掛かるのが嫌な方にはあまり向いていません。

だからと言って動物看護師の仕事が楽というわけではなく、こちらも医療処置への精神的負担や習得すべき知識の量、残業時間も多いので何かと大変です。

 

私自身動物看護師として働いていた仕事が大変だと感じたことは下記記事でもまとめておりますので、宜しければこちらもご覧になってください。

>>現役動物看護師が感じる仕事の大変なところ

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

色々と述べてきましたが最終的には自分がより興味・関心のあることを基準に仕事を選択するのが一番だと思います。

 

動物看護師もトリマーもペット人気が加熱する現代では欠かせない職業ですので、どちらも仕事のやりがいは大いに感じられるでしょう。

 

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