動物看護士ってどんなお仕事をするの?

 

動物看護士と聞くとみなさんはどのようなお仕事を想像されますか?

 

動物の看護士さんということで、そのまま人間の看護師さんがやっているようなお仕事をペットに行うといったイメージをされやすいでしょう。看護なのでそのようなイメージでも大丈夫ですが、人と動物ではもちろん看護の仕方は大きく異なります

 

なので、看護師の経験があるからと言って、動物看護士の仕事ができるかというと全く違います。

人には人の看護のやり方があり、動物には動物の看護のやり方がありますからね。

 

それでは、動物看護士はいったいどのようなお仕事をされるのでしょうか。

 

診療・診察

 

数ある業務の中でも一番のウエイトを占めるのが診察・診療です。

診察と診療の違いですが、診察はペットの病気やケガを診て健康状態を確認するのに対し、診療は医者(この場合は獣医師)が診察を行いつつ、治療を行うことを指します。

 

診察は基本的に軽いけがや体調不良の場合が多いですが、診療は獣医師さんも交えますので手術などの重い病気が多かったりします。

 

また、一口に診察と言ってもその業務は多岐にわたります。

ペットが動かないように押さえる保定、体温や血液といった健康状態に関する検査、情報を整理するためのカルテ記入、使用する器具の準備や消毒、などのように診療の中にも細かい業務がこれほど多くあります。

 

最初のころは獣医師さんのサポート役として仕事を任せられることが多い診療ですが、

ある程度のキャリアや実績を積んでいければ任せられる仕事の量も段々増えていきます。

 

ただ、獣医師ではないので実際に動物看護士自らがペットに対して治療を行ったりすることはできません

 

あくまでも、手術などは獣医師のサポート的な立ち位置ですので、将来的には自分で治療を行うという夢などがあるのであれば初めから獣医師を目指すことになります。

 

受付業務

 

受付業務も動物看護士の仕事の要といえるべき仕事です。

 

受付業務はみなさんも想像しやすいかと思いますが、窓口対応、電話対応、会計業務、処方薬の説明などがあります。

事務というと座って対応するだけのように簡単なイメージがありますが、病院なので処方薬の説明などのように相応の知識は必要になってきます。

 

薬の調剤・分包

 

人間の薬に関することは薬剤師が対応しますが、動物病院には薬剤師がいませんので基本的に動物看護士が担うことが多いです。

といっても処方は獣医師が行いますので、動物看護士は調剤を行うことがメインとなります。

 

また、薬についての説明や飲ませ方、目薬のさし方のレクチャーなども行います。

 

清掃・消毒

 

清掃員を雇っている動物病院であれば清掃や消毒に関しては清掃員の方が行うことが多いですが、

清掃員を雇っていない場合は動物看護士の方が担当することはよくあります。

 

清掃というと地味なお仕事ではありますが病院内において清潔感は非常に大切で、清掃がきちんと行われていない場合はウイルスの感染などの恐れがあります。

 

病院に立ち寄ったペットにウイルスの感染が起きてしまったら、

その病院の信頼は著しく落ちてしまい場合によっては病院の経営も難しくなることもあります。

 

そのような事態を防ぐためにも、院内の清掃・消毒は欠かせない仕事の一つです。

 

大変な分やりがいもある

 

一般的に動物看護士というと診察や受付のお仕事のイメージが強いと思いますが、

今見てきたように薬の調剤や清掃といったものまで対応するので仕事の幅はかなり広いです。

 

幅広い分覚える量も多く大変な部分は正直ありますが、お客さんから預かった大切なペットが元気に回復した時なんかは、非常に嬉しくやりがいを感じる部分もあります。

 

動物看護士に興味がある方はまずは資格取得を目指すのが一番効率的です。資格取得の方法下記ページを参考にしてみてください。

>>現役動物看護士が語る資格取得までの道のり

 

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