動物看護師には一般の企業が認定する民間資格だけではなく、2023年からは国家試験を実施して新たに国家資格が誕生します。
資格が存在する職業の場合、資格を所持していないと就業できない仕事もありますが、動物看護師の仕事は無資格でも働くことはできます。(国家資格が誕生する以降はどうなるか分かりませんが)
資格を取るにも学費や受験料といった費用が掛かりますし、試験に合格するためにはある程度の勉強時間を費やさなければなりません。
それであればわざわざ時間とお金を掛けてまで資格を取らずに、資格なしの状態で動物看護師になる方が良いのではと思う人もいるでしょう。
しかし、私はそうは思いません。実際に動物看護師として働いている私の立場から、資格を取得すべき理由について解説していきます。
資格手当が受けられる
これから動物看護師を目指す人に対していきなりこんな事をいうのもあれですが、はっきり言ってしまうと動物看護師の給料は低いです。
初任給は20万あれば良いと言われる方で、10万後半という方が大半です。
一般的な企業であれば初任給は20万前後が基本的なラインになりますので、世間一般の給料より下回るのは間違いないです。
それでも動物看護師という職業になりたい人が後を絶たないのは、動物が好きで動物に関わる仕事がしたいという方が多いからでしょう。
そんな低いと言われる動物看護師の給料ですが、少しでも給料を上げるための方法として資格手当があります。
資格手当とは業務に活かせる資格を取得している従業員に対して、企業が支給する金銭です。
会社によっては資格手当がある会社とない会社もありますが、動物看護師が働く動物病院やペットサロンといった職場では資格手当を支給してることが多いです。
手当は5千~1万辺りが相場ですが、一年を通して考えると結構な額になりますので、手当てを受けられるかどうかの違いは大きいです。
責任感と知識が身につく
獣医師と違って手術といった直接生命に関わる機会は動物看護師にはありませんが、それでも生命を預かる場所にいますので責任感を持って仕事に取り組まなければなりません。
また、責任感と同時に知識も現場では求められます。
動物の生体、お薬の知識、医療器具の扱いなど生半可な知識のまま現場では仕事をしていると、万が一の時代に陥ってしまう恐れもあります。
最悪の事態を避けるためにもお金と時間を惜しまずしっかりと勉強して資格を取得し、十分な知識と仕事に対しての責任感を身につけてから現場で仕事をするのが一番良い流れです。
世間の評価が変わってきてる
最後に資格を取得しておくべき理由として、動物看護師の評価が最近になり変わりつつあることです。
それが最も顕著に表れているのが国家資格化の動きです。
国家資格が必要と認められるということは、必然的にその職業に対しての価値の向上を意味しており、職業の価値が高まれば求められる能力も上がっていきます。
そして、その能力を証明する証として資格の存在があります。
今はまだ資格なしでも働ける場所はありますが、最終的には動物看護師も資格を持っていなければ就職できない時代が来るかもしれません。
そうなるのは恐らく国家資格が実施されて以降になるかと思いますが、民間資格でも能力としての価値は十分証明できるので、近々動物看護師への就職を考えている人は民間資格でも予め取っておいた方がいいでしょう。
民間資格ではヒューマンアカデミーか日本ケンネルカレッジの通信講座がオススメです。
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